来週木曜日が今年のCSR調査の締切日です。
CSR調査担当Kです。
今年のCSR調査は来週木曜日(10日)が締め切りです。
すでにご回答いただいている企業もありますが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、GPIF・ESGインデックス銘柄についての分析の続きです。
あらためて、結果をまとめておきます。
①GPIF・ESGインデックス銘柄(MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数)
②GPIF・ESGインデックス銘柄(MSCI日本株女性活躍指数(WIN))
①株価上昇率(2011年8月と2016年8月の株価がいずれもある236社が対象)
- 東洋経済データ有企業(197社):101.6%
- 東洋経済データ無企業(39社):171.9%
- 全体(236社):113.2%
②株価上昇率(2011年8月と2016年8月の株価がいずれもある205社が対象)
- 東洋経済データ有企業(180社):106.2%
- 東洋経済データ無企業(25社):169.9%
- 全体(205社):113.9%
東洋経済にCSRデータが無い会社の2016年8月までの5年間の株価上昇率は高いようです。
我々が情報を持っている会社の多くは、一定以上のCSR活動に取り組んでいる納得度の高い会社が
揃っています(例外もありますが)。
この株価は全体平均より低いです。
一方、われわれが情報を持っていない会社の多くは、CSR情報をまったくまたはあまり開示していないように思います。
これらの株価は全体平均を大きく上回る。
「バックテストのために2016年夏頃までに株価が大きく上がった銘柄を組み入れた」と考えるとすっきりします。
そうだとすると、「CSR情報など開示しなくてもESG優良企業として選ばれる」ということになり、
かなり問題があると思います。
ただし、グローバルな調査機関の評価ですので、
私たちの知らない公開情報がどこかにあるのかもしれません。
ということで、私たちが情報を持っていないこれらの企業は、
今年も調査票の回答はあまり期待できなさそうなので、
公開情報から重点的に調査していきたいと思います。
ちなみに昨年の公開情報のみの調査企業の評価結果は
非常に低いものになりました(ファーストリテイリング、日本取引所グループなど)。
しかし、これらの企業は実は「公開情報が充実している」ということもあるかもしれません。
時間がかかるので公開情報からの収集は多くの社数を対応できないのですが、
できるだけ多くを調べていきたいと思います。
CSR調査担当K)
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