SDGsを参考にCSR活動を行っている会社は37.5%の206社(2017年版)

CSR調査担当Kです。

12月も後半になりいよいよ今年も押し迫ってきました。
例年、この時期は来年のランキング発表(2月中旬の予定です)に向けて
準備を始めようと思いながら、なんとなくのんびりと仕事をしてしまうことが多くなってしまいます。
今年もそのようなパターンです。

さて、今日は「CSRイチオシ!データ」をご紹介します。
2回目の今回は「SDGs(持続可能な開発目標)」です。

国連が貧困など世界の課題を2030年までに解決するための目標として
昨年9月に採択したSDGsは、
企業が社会的課題を解決することを期待されるなか、
よい「課題リスト」になるような気がします。

一方で、私がこれまでCSR調査を8年担当してきた経験から見ても、
典型的な「CSR界隈のみで盛り上がっているテーマ」のひとつとも言えそうです。

これから一般にも認知が高まり、取り組みとして本格的に広がるかどうかは、
2017年にかかっているように感じます。

では結果をご覧ください。

「参考にしている」:37.5%(206社)
「参考にしていない」:41
.2%(226社)
「検討中」:18.4%(101社)
「その他」:2.9%(16社)
(出所:CSR企業総覧2017 東洋経済「第12回CSR調査」業種別集計結果)

http://www.toyokeizai.net/csr/pdf/syukei/CSR_syukei2017_2.pdf

「参考にしている」が37.5%で高いように感じますが、
この項目は開示会社が549社と少なく、
興味のある会社中心に回答があったように思えます。

また、今回の「参考にしている」は勉強中なども含めていますので、
実際のところは始めたばかりといったところが多いようです。

攻めのCSR→ BOP → CSV → SDGs 
と社会課題解決を図る取り組みを示すキーワードは変遷してきました。

それぞれ多くのセミナーが開かれてきましたが、
私が知っている範囲でも、ある企業の事例はすべてに取り上げられています。
実は単なる名称変更という面もあります。

今はたいへん盛り上がっていますが、数年後はひょっとすると別の名称で呼ばれているかもしれません。
次の調査でどのように変わっていくかにも注目していきたいと思います。

(CSR調査担当K)

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